地域に愛される
憩いの場10-POINT
BOWLING
2018 | HIROSHIMA | ENTERTAINMENT
お客様の声Client interview
清水開発株式会社 代表取締役社長 清水 利憲
アンツデザインさんとは、かれこれ8年のお付き合いになります。深くお付き合いが始まっ たのは管理会計の導入です。アンツデザインさんで取り入れていた管理会計の仕組みを弊社にも取り入れ、全従業員と共に業績改善に取り組んだのがきっかけです。その中での火災、10POINTが全焼したこともあり自然の流れで一緒に再建に取り組みました。私自身は予算面で建て替えは難しいと考えていましたが、アンツデザインの松本代表に背中を押され、従業員とお客様の憩いの場を守るためにと再建を決意しました。再建にあたっては様々なことがありましたが、社員の頑張り、そしてアンツデザインさんがいなければ再建は叶いませんでした。一緒に取り組んでいたからこそ再建という選択肢ができたと思います。実際に再建に取りかかると、予算が限られており私の構想やプランを諦めなければならないことや無理だろうと思うこともありました。しかし、ボウリングを楽しみに待ってくれているお客様に応援団のように支えていただいたおかげで、無事オープンすることができました。チャレンジして本当によかったと思います。
理念の具現化を目指して
清水開発さんには、「地域に愛され必要とされる空間、サービスを提供する」そして、事業を通じ全従業員の幸せを追求するという理念がありました。ボウリング場でありながら、ボウリングの枠を超え、「美」と「健康」と「コミュニティ」
を追求し、地域の人たちに愛され必要とされている場所でした。
また、従業員さんも積極的に事業に参画し、従業員さんにとってもかけがえのない大切な会社でした。火災直後にご連絡をいただき駆けつけると、深夜にも関わらずほとんどの従業員さんが集まっており、涙をこらえ皆さんと再建を誓いました。
再建に際し、予算の課題が大きくあったため、各協力業者様にも情熱をもって背景や目的を共有し、ベクトルを合わせて取り組んだ結果、多くの方の知恵を結集することができ素晴らしい店舗になったと感じています。
限られた予算の中で何が実現できるのか
10-POINT BOWRINGは10レーンのコンパクトなボウリング場なので、視覚的にのびやかで狭く感じない配置を心がけました。何より、火災からの再建や、それまでとこれからの業績予測を考慮すると、投資予算に限界があり、限られた予算の中で、地域に愛され必要とされる場所として、居心地のいい空間となるようこだわりぬき、地域のランドマークになるというテーマに沿ってアイディアを昇華させていきました。
再建以前より、地域の多くのお客様が会員として10-POINT BOWRINGを利用しており、その会員さんや営業の特性を設計やデザインに反映し、ロッカーや教室、コミュニティスペースなど各利用シーンに合わせ、笑顔溢れる空間を実現しております。
最後に設計士からのコメント(呉出身:一級 建築士 神田 雅信)
ボウリングは呉に染み付いたアミューズメントです。子供から大人まで遊び続ける文化が呉にはあります 。「 この街で永く愛され続ける場所になってほしい。」そんな思いが 10 -POINT BOWRINGには込められています。つくったものがどんな風に愛され成長するのかを見続け、今後も空間づくりに向き合いたいと思います。